A neurophysiological study on the central action of psychotomimetics (LSD 25, DOM and ketamine)
Otaka, T.
Seishin Shinkeigaku Zasshi 76(2): 103-128
1974
ISSN/ISBN: 0033-2658 PMID: 4472773 Document Number: 4929
慢性ネコに構造上それぞれ群の異なる3 種類の幻覚剤LSD 25, DOM, Ketamine を投与し,半防音観察 箱に入れた動物の行動,脳波,眼球運動およびいわゆる GLー波に対する影響をポリグラフ的に観察し,以下 の結果をえた. 1) LSD とDOM は動物の行動と脳波に同様の効果をしめしたーつまり,行動上は興奮と抑制が交代t て出現し,脳波的には興奮期には,新皮質に小さい5'--7c/s 徐波をまじえた低振巾速波がみられ,抑制期に は5-.-,7(】ノS の律動的徐波が群発し,特徴的な徐波化をしめした.一方,海馬では両期をとおして覚醒時に近 似の律動波の出現をみた,Ketamine では,行動上のカタレブシー様状態に対応して,新皮質,皮質下とも に高振巾の過同期性大徐波の群発がみられるが,海馬ではその程度が弱く,大徐波間歇期には4'-Sc/s の律動 波が割合規則的にみられた. 2) 眼球運動は,LSp とDOM の具奮期ニは,急遠眼球運動が対照の覚醒・興奮時と同様の頻度でli-I 現 し,抑制期1こは対照の覚醒'弛緩時よりやや増加の傾向をしめした.またLSD の抑制期には振子様の動きが みられる場合があった.GLー波はLSD とDOM では,出現頻度は眼球運動の変化と平行した変化をしめし たが,振巾,波形,眼球運動との同期性には明らかな影響はみられなかった Ketamine では,大徐波のみ られる時期に,眼振およびこれと振子様の動きとの中間的な性質の動きがみられ,眼球運動に質的変化がみら れた.GL一波は振巾と出現頻度が著明に減少し,限球運動との同期性に解離がみられた, 3) これら3 つの幻覚剤は動物の脳波につぎの点で共通した効果をしめした.つまり,新皮質に種々の程度 の特徴的な徐波化を生ずるが,ーブテ,海馬には覚醒時に近似した律動波が出現し,両省の活動水準に解離が生 じた. : 4) 以上の所見について文献的考察を行い,逆説睡眠相の神経生理学的特徴との異同を論じ,幻覚発現の神 経機構の基礎を論じた.
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